コナラの原木に、日本きのこセンターが新しく開発した露地栽培用種菌324号を植菌した直後の新ホダ木です。しいたけは日本を代表する優良きのこで、野生種は日本を始め、中国大陸からニュージーランドまで各地に分布しています。わが国では、春と秋に広葉樹の倒木に発生します。現在市場で流通している生しいたけや、中国等から輸入された乾しいたけのほとんどは原木栽培ではなく、椎茸本来の風味の少ないオガクズ栽培です。
当社の1年生「自然栽培用ほだ木」は植菌後1年以内のほだ木で、菌の生育が順調であれば、今年の秋に走り子が発生し、本格的な発生は来年10月ごろ最低気温が15℃になり、発生条件(温度、水、光)が整えば発生をはじめます。
■しいたけ1年生(植菌後1年以内)ホダ木 ハーフサイズ
樹種 コナラ(鳥取県産)
規格 長さ 45cm〜50cm 直径10〜20cm
種菌 日本きのこセンター 324号菌
発生時期 春・秋10月初句〜 15℃以下(中高温発生型)
きのこの特徴 中型肉厚
【発生までの管理】
入手後、発生適温(菌の種類によって違いますが、日本きのこセンター324号菌は+15℃以下)になるまでは、チラチラ散光線が入り、風通しが良く、あまり高温にならない林内や、庭に立てかけるか、井桁積みにして休養させます。地面に寝かせると、場所によっては過湿になり雑菌が繁殖することがあります。「ほだ木」が雑草で覆われ蒸れるようであれば下草刈を行います。直射日光に長時間当てると、紫外線や、夏場の高温により菌糸が弱るか、死滅することがありますので注意してください。
発生操作
気温が発生適温(324号菌の場合15℃以下)が2〜3日続くようになると芽が出始めます。春は発生温度になると自然に発生します。秋はそのまま動かさなくても発生しますが、沢山のしいたけを収穫するには、13〜15℃以下の日が2〜3日続き発生適温になった後の降雨中に地面に強く倒すか、木口を槌などで叩く(シケ打ち)と芽数が多くなります。打撃直後の浸水や、倒した直後の散水も有効です。倒した場合は、きのこの芽が出て親指大位になったら起こし、収穫しやすいように立てかけます。1本の「ほだ木」からどれだけ多くのきのこが収穫出来るかは、発生操作によって大きく左右され、育てる人の楽しみのひとつでもあります。
〈ポイント〉しいたけ菌は、他のきのこと違い、発生温度内で「ほだ木」に刺激を与えて
やると非常に良く発生するようになります。全体に刺激を与える(降雨の運搬
による振動、地面に投げつける等)と全体に多数のきのこが発生し、局部的
に刺激を与える(木口をハンマーでたたく等)と、そこを中心に大型のきのこ
が発生します。但し、刺激と給水の間隔があきすぎると逆効果になることが
あります。「ほだ木」が古くなるほど刺激に鈍感になり、発生が遅くなります。
年齢の若い木に比べ多くの水分を必要とします。
収穫
きのこの発生は、今回のホダ木は1年目のホダ木ですので、順調に夏を越
せばその年の秋に走り子が発生することもありますが、通常2目の夏以降に
発生適温になれば発生をはじめ、以降毎年春と秋に3〜5年間発生します。
「しいたけ村」の自然栽培用種菌は、日本きのこセンターの324号菌を使用
していますので、一般に、他の種菌に比べ大形で厚肉のきのこになりますが、
環境や、管理により一様ではありませんのでご了承ください。
原木栽培のきのこは、オガクズ栽培にくらべ、数倍も大きくなります。採取
時期は、傘が5〜6分開いた状態で採取したものを「どんこ」、7〜8分開いた
ものを「こうしん」といいます。家庭用であれば大きく傘を開かせて収穫しても
良いでしょう。きのこの採取は、柄を持って根元からもぎとります。ナイフなど
で柄を切るのは、切りあとから雑菌が入る恐れがありよくありません。
収穫したきのこは、生でいろいろな料理に使用し、残りは乾燥して保存しま
しょう。乾しいたけにするといっそう風味が増し、栄養価も高くなります。乾し
いたけはポリ袋に入れて冷蔵庫で保管すると良いでしょう。