コナラの原木に、日本きのこセンターが開発した露地栽培用ジャンボしいたけ種菌115号を植菌し、ひと夏以上経過した完熟ホダ木です。しいたけは日本を代表する優良きのこで、野生種は日本を始め、中国大陸からニュージーランドまで各地に分布しています。わが国では、春と秋に広葉樹の倒木に発生します。現在市場で流通している生しいたけや、中国等から輸入された乾しいたけのほとんどは原木栽培ではなく、椎茸本来の風味の少ないオガクズ栽培です。
■しいたけ2才ホダ木(完熟ホダ木)
樹種 コナラ(鳥取県産)
規格 長さ 0.9m〜1m 直径10〜20cm
種菌 日本きのこセンター 115号菌(晩生種)
発生時期 早春・晩秋11月下句〜 +8℃(低温発生型)
きのこの特徴 大型肉厚
【発生までの管理】
当社の2才「自然栽培用2才ほだ木」は植菌後通常1年以上経過し、今秋から発生条件(温度、水、光)が整えばいつでも発生する状態で出荷しております。入手後、発生適温(菌の種類によって違いますが、115号菌は+8℃以下)になるまでは、チラチラ散光線が入り、風通しが良く、あまり高温にならない林内や、庭に立てかけるか、井桁積みにして休養させます。地面に寝かせると、場所によっては過湿になり雑菌が繁殖することがあります。「ほだ木」が雑草で覆われ蒸れるようであれば下草刈を行います。直射日光に長時間当てると、紫外線や、夏場の高温により菌糸が弱るか、死滅することがありますので注意してください。
発生操作
気温が発生適温(115号菌の場合8℃以下)が2〜3日続くようになると芽
が出始めます。春は発生温度になると自然に発生します。秋はそのまま動
かさなくても発生しますが、沢山のしいたけを収穫するには、8℃以下の日
が2〜3日続き発生適温になった後の降雨中に地面に強く倒すか、木口を
槌などで叩く(シケ打ち)と芽数が多くなります。打撃直後の浸水や、倒した
直後の散水も有効です。倒した場合は、きのこの芽が出て親指大位になっ
たら起こし、収穫しやすいように立てかけます。1本の「ほだ木」からどれだ
け多くのきのこが収穫出来るかは、発生操作によって大きく左右され、育
てる人の楽しみのひとつでもあります。
〈ポイント〉しいたけ菌は、他のきのこと違い、発生温度内で「ほだ木」に刺激を与えて
やると非常に良く発生するようになります。全体に刺激を与える(降雨の運搬
による振動、地面に投げつける等)と全体に多数のきのこが発生し、局部的
に刺激を与える(木口をハンマーでたたく等)と、そこを中心に大型のきのこ
が発生します。但し、刺激と給水の間隔があきすぎると逆効果になることが
あります。
「ほだ木」が古くなるほど刺激に鈍感になり、発生が遅くなります。年齢の
若い木に比べ多くの水分を必要とします。
収穫
きのこの発生は、植菌してから2年目の秋から発生が始まりますが、当
社のホダ木は2年目の完熟ホダ木ですので、発生適温になればすぐにでも
発生し、毎年春と秋に3〜5年間発生します。「ジャンボしいたけ村」の種菌
は、「ステーキ用椎茸」で有名な日本きのこセンターの115号菌を使用して
いますので、一般に、他の種菌に比べ大形で厚肉のきのこになりますが、
環境や、管理により一様ではありませんのでご了承ください。
原木栽培のきのこは、オガクズ栽培にくらべ、数倍も大きくなります。採
取時期は、傘が5〜6分開いた状態で採取したものを「どんこ」、7〜8分開
いたものを「こうしん」といいます。家庭用であれば大きく傘を開かせて収穫
しても良いでしょう。きのこの採取は、柄を持って根元からもぎとります。ナ
イフなどで柄を切るのは、切りあとから雑菌が入る恐れがありよくありませ
ん。
収穫したきのこは、生でいろいろな料理に使用し、残りは乾燥して保存し
ましょう。乾しいたけにするといっそう風味が増し、栄養価も高くなります。
乾しいたけはポリ袋に入れて冷蔵庫で保管すると良いでしょう。